雪に覆われた「輪島朝市」付近で、安否不明者の手掛かりを捜す消防隊員ら=8日午前8時17分、石川県輪島市
最大震度7を観測した石川県の能登半島地震は8日で発生から1週間となった。8日午前9時現在、県内の死者は161人、連絡の取れない安否不明者は103人。避難者は2万9千人近くに上る。県は同日、被災者を県内外のホテルや旅館に移す「2次避難」に関し、行き先が決まるまでの一時滞在場所での受け入れを一部延期することを決めた。降雪の影響で道路状況が悪化している輪島市と珠洲市、穴水町、能登町の被災者が対象。
県は被災者の一時滞在場所として金沢市の運動施設を確保し、8日午前から受け付けを開始した。屋内に約250のテントを設置し、定員は約500人。高齢者や乳幼児らが優先で、希望を聞いた上でホテルなどに2次避難してもらう。全国の自治体から受け入れ表明があり、運動施設を視察した馳浩知事は「避難所の劣悪な環境を少しでも改善したい」と話した。
県内の一部自治体では民間賃貸住宅を借り上げて無償で提供する「みなし仮設住宅」の受け付けも既に始まっている。