地震発生72時間を過ぎ救出された女性が死亡 発話もクラッシュ症候群による多臓器不全で
能登半島地震で倒壊した住宅から、生存率が大幅に下がるとされる発生72時間を過ぎ救出された女性(89)が病院搬送後、亡くなっていたことが17日、遺族への取材で分かった。
一時話すことができていたものの、長時間の圧迫により引き起こされるクラッシュ症候群による多臓器不全で容体が悪化した。
女性は外節子さん。救出した大阪市消防局によると、木造2階建ての1階部分が崩落し、床下に取り残されていた。4日夕、輪島市内の病院に搬送された。同居の次男忠司さん(58)は犠牲になった。
5日に病院に駆け付けた長男武志さん(60)によると、医師からクラッシュ症候群の危険性を指摘されたが、節子さんの口調ははっきりし、顔色も悪くなかった。
「会ってみたら、数時間でえらい回復したなと思った」
忠司さんの葬儀の準備で一度病院を離れた武志さん。「血圧が下がってきた」「すぐ来てください」。6日未明、連絡があり、同日亡くなった。
昨年12月29日、武志さん家族は倒壊前の家で、2人とごちそうを囲んだ。帰る際に、節子さんは、家族以外の分まで餅を持たせてくれた。
「人の世話を焼くのが好きだった」。武志さんは金沢市の自宅に連れて帰った節子さんの遺影に静かに手を合わせた。
一時話すことができていたものの、長時間の圧迫により引き起こされるクラッシュ症候群による多臓器不全で容体が悪化した。
女性は外節子さん。救出した大阪市消防局によると、木造2階建ての1階部分が崩落し、床下に取り残されていた。4日夕、輪島市内の病院に搬送された。同居の次男忠司さん(58)は犠牲になった。
5日に病院に駆け付けた長男武志さん(60)によると、医師からクラッシュ症候群の危険性を指摘されたが、節子さんの口調ははっきりし、顔色も悪くなかった。
「会ってみたら、数時間でえらい回復したなと思った」
忠司さんの葬儀の準備で一度病院を離れた武志さん。「血圧が下がってきた」「すぐ来てください」。6日未明、連絡があり、同日亡くなった。
昨年12月29日、武志さん家族は倒壊前の家で、2人とごちそうを囲んだ。帰る際に、節子さんは、家族以外の分まで餅を持たせてくれた。
「人の世話を焼くのが好きだった」。武志さんは金沢市の自宅に連れて帰った節子さんの遺影に静かに手を合わせた。