被災ペット対象、移動診療を開始 「環境の変化は動物のストレス」石川県獣医師会
石川県獣医師会はこの日、被災ペットを対象とした移動診療を開始。飼い主からは「地震の揺れで飼い犬がおびえる」「環境が変わりウサギに元気がない」などの不安が寄せられており、岩手大の協力を得て、検査や手術ができる専用車両も準備。
同県輪島市で行った診療には、飼い主が体調を崩したペットを抱えて相次ぎ訪れた。
自宅が全壊し知人宅に身を寄せる同市の会社員磯野聖美さんは、2匹の小型犬を連れ相談。うち1匹は持病の糖尿病が悪化している懸念から採血した。
磯野さんは「2匹とも揺れに敏感。診てもらい安心した」と話した。
診察に当たった田村兼人獣医師は「環境の変化は動物のストレスにつながる。移動診療を多くの被災者に利用してほしい」と話した。今後は珠洲市や能登町でも予定している。