能登半島地震の死者の死因判明 圧死が92人で最多 低体温症や凍死は32人 警察庁への取材で明らかに
能登半島地震をめぐり30日までに、石川県では238人の死亡が確認されています。
このうち、警察が遺体の調査をおこなった222人の「死因」について、倒壊した建物の下敷きになったことなどによる「圧死」が最も多く、92人にのぼることが警察庁への取材で分かりました。
次いで「窒息」や「呼吸不全」が49人。
救助を待つ間に寒さで体力を奪われたことなどが原因で亡くなった「低体温症」や「凍死」は32人となっています。
また、222人のうち年齢が判明している204人の内訳は、10歳未満が4人、10代が8人、20代が6人、30代が5人、40代が11人、50代が21人、60代が22人、70代が56人、80代が47人、90代が24人となっています。
自治体ごとの「死因」の内訳ですが、輪島市では亡くなった98人のうち、「圧死」が32人、「窒息・呼吸不全」が20人、「低体温症・凍死」が15人、「外傷性ショック」などが12人、「焼死」が3人。また、長時間、体を圧迫されることなどにより生じる「クラッシュ症候群」などが4人。「不詳」が12人でした。
珠洲市で亡くなった95人のうち、「圧死」が40人、「窒息・呼吸不全」が25人、「低体温症・凍死」が15人、「外傷性ショック」などが13人、「クラッシュ症候群」などが2人でした。
穴水町、能登町、七尾市、羽咋市、そして志賀町で亡くなった29人のうち、「圧死」が20人、「窒息・呼吸不全」が4人、「低体温症・凍死」が2人、「外傷性ショック」が3人でした。