京都市、日本で史上初めて暑さの「60-60」到達 猛暑日と熱帯夜、両方60日の異常事態
記録的な暑さが続く京都市は15日、今年の猛暑日と熱帯夜の日数がともに60日に到達し、日本国内で観測史上初めて暑さの「60ー60」に到達した。高気圧の勢力が強いことや地球温暖化などが原因とみられ、猛暑日と熱帯夜が1年の約6分の1という「異常な猛暑」となっている。
気象庁によると、15日午後1時47分、京都市中京区の最高気温は35・0度に達し、35度以上の猛暑日は今年60日目となった。15日までに最低気温25度以上の熱帯夜も64日となっており、全国に約910カ所ある気温の観測点で初めて両方60日に到達した。京都市は昨年も暑さの「50ー50」を全国で史上初めて記録した。
京都地方気象台によると、盆地の京都市は本来、日中は風が弱く強い日射で気温が上昇しやすいが、夜間は放射冷却で気温が下がりやすい。しかし、近年は都市化のため夜も気温が高いままになっている。
今夏は、チベット高気圧と太平洋高気圧の勢力が強く、史上最も早い6月27日頃に梅雨明けし、好天が続いて猛暑日が続出した。長期的な地球温暖化も相まって、2年連続で前例のない猛暑になったという。
この日の京都市内は、朝からよく晴れて気温が上昇し、9月中旬とは思えない真夏の暑さとなった。嵐山の渡月橋は、日傘を差して暑そうに歩く観光客が目立った。
他の観測点は15日午後2時現在、国内史上最高気温41・8度の記録を持つ群馬県伊勢崎市49ー42、大阪市44ー77、名古屋市51ー70、東京都29ー52など。猛暑日が60日に達したのは、京都市と大分県日田市(60ー21)の2観測点だけとなっている。
