「異次元の少子化対策」3月末メドにたたき台…政府が初会合
政府は19日午前、「異次元の少子化対策」の実現に向けた関係府省会議の初会合を東京都内で開き、3月末をめどに具体策のたたき台をとりまとめる方針を確認した。
たたき台をもとに財源を含めた具体策を詰め、6月に子ども関連予算を倍増させる方向性を示す見通しだ。
座長の小倉少子化相は「子どもや子育て世代を支援し、少子化を解決することは社会の存立を左右する最も大切な未来への投資だ」と述べた。
「いまだかつてない大胆な少子化対策に関するたたき台を作っていきたい」とも語った。
関係府省会議は、内閣官房や内閣府、厚生労働省などの局長級で構成し、計5回開催する。
〈1〉児童手当などの経済的支援〈2〉幼児教育や保育サービスなどの支援拡充〈3〉働き方改革の推進――が議題となる。
有識者や子育て世帯、若者らの意見を聴取する際は、岸田首相が出席する方向だ。
この日の会合では、政府の全世代型社会保障構築会議が昨年12月に取りまとめた報告書の概要について、清家篤・同会議座長が報告した。
報告書では、子育て世帯への経済的支援を強化するよう求めている。
児童手当の拡充など少子化対策を巡っては、財源の確保策が焦点となる。
首相はこども家庭庁が発足する4月以降、財源を含めた具体策を調整し、6月に閣議決定する「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)に、子ども関連予算の倍増に向けた道筋を明記する考えだ。