東京 世田谷一家殺害事件から24年 特別捜査本部の見解を初公表
東京 世田谷区の住宅で一家4人が殺害された事件からまもなく24年になるのを前に、警視庁は10日、犯人が住宅の中2階の浴室の窓から侵入・逃走した可能性が高いという特別捜査本部の見解を初めて公表し、引き続き情報提供を呼びかけています。
2000年の大みそか、世田谷区上祖師谷の住宅で会社員の宮沢みきおさん(当時44)、妻の泰子さん(当時41)、長女のにいなちゃん(当時8)、長男の礼くん(当時6)の4人が殺害された事件は、未解決のまま、まもなく24年となります。
警視庁はこれまでに延べ29万5780人余りの捜査員を投入して捜査していますが、犯人の特定には至っていません。
警視庁は事件の発覚時、玄関の扉が施錠されていたうえ、中2階の浴室の窓が開き、浴室の網戸が落ちていたことから、犯人が住宅の中2階の浴室の窓から侵入・逃走した可能性が高いという特別捜査本部の見解を初めて明らかにしました。
犯人は公園の鉄製のフェンスをよじ登り窓枠に手をかけて侵入したとみられるということです。
また、現場に残された血液などから犯人は血液型A型の比較的若い男性で、現場に残された犯人のものとみられるトレーナーは当時130枚しか販売されていませんでした。
警視庁は平成12年当時に撮影したビデオや写真を改めて見返し、同じトレーナーを着ている人が写っていないか確認してほしいと呼びかけています。