タイでマッサージ受けた人の体調が悪化し死亡するケース相次ぐ 安全性への懸念広がる
マッサージが観光名物にもなっているタイで、施術を受けた人の体調が悪化し、死亡するケースが相次ぎました。マッサージと死亡の因果関係を裏付ける報告はありませんが、安全性への懸念が広がっています。
タイメディアによりますと、南部のプーケットで7日、オイルマッサージを受けていたシンガポール人観光客の男性が施術中に苦痛などを訴え、すぐに病院に運ばれましたが、死亡が確認されたということです。
男性の妻は、運動不足や疲労といった健康上の問題が影響した可能性があると説明し、警察による司法解剖などを拒否したということで、詳しい死亡原因は分かっていません。
また、東北部ウドンタニでは、首をねじるなどの激しいマッサージを複数回にわたって受けたタイ人の20歳の女性歌手が、脳浮腫と血液の感染症が原因で8日に死亡しました。
タイ保健省は、店での施術と女性の症状に「医学的な関連はない」と発表しましたが、死者が相次いだことを受け、医師たちからマッサージの安全性を危惧する声があがるなど、社会に不安が広がっています。