サンリオ、山梨にミュージアム開業を計画…ハローキティなど紹介「地域のランドマークに」
「ハローキティ」などを展開する「サンリオ」(東京)が、来年度に山梨県甲斐市でミュージアム開業を計画していることがわかった。
市有地を借り受け、数々の自社キャラクターや県出身で創業者の辻信太郎・名誉会長の歩みなどを紹介する。同市は地域のにぎわい創出の拠点として期待している。
市などによると、開業予定地は同市竜王新町の企業団地・赤坂ソフトパーク内の区画(約1ヘクタール)。昨年度に大手携帯電話業者が約3500万円で市に売却した。
サンリオは、市がこの区画の活用を審査するプロポーザルに応募し、今月初めに進出企業に選ばれた。年度内に市と基本協定を結んだ上で、木造2階建ての建物2棟などのミュージアム改修に着手する。
創業者の辻氏は1960年に山梨県庁を退職して山梨シルクセンター(現サンリオ)を設立。74年にハローキティを誕生させ、90年には東京都多摩市にテーマパーク「サンリオピューロランド」をオープンした。
予定地は中央道・双葉スマートインターチェンジから車で約3分で、富士山が眺望できる好立地にあり、保坂武市長は10日の市議会で「地域経済の活性化につながるランドマークとして貢献を期待している」と述べた。