上田竜也、作家デビューへ 構想10年 事務所の方針で一時中断→直談判し昨年から執筆再開→完成間近でKAT-TUN解散通告
3月末に解散したアイドルグループ「KAT-TUN」の上田竜也(41)が作家デビューすることが13日、分かった。KADOKAWAから自身初の小説「この声が届くまで」を6月27日に発売する。
構想から10年。上田が温めていた書き下ろし小説は幼なじみとバンドメンバー、それぞれと交わした約束を胸に、仲間たちとの絆を深めながら日本武道館を目指す青春物語だ。
主人公の龍が学生時代からの仲間とともに組んだバンド「zion(シオン)」は、誰にも注目されないまま10年が立ち、メンバーの一人、マサが脱退する。龍は他のメンバーのヒロト、誠一郎、毅志と、マネジャーの光、幼なじみの七海と一致団結し、武道館のステージに立つという夢をかなえるため、さまざまな困難に立ち向かう。
約10年前に執筆を始めた上田は「当時、グループの3人目の脱退が決まった時期でした。今後のグループのために、KAT-TUNのメンバーとして自分がもっと何かやれることはないか?と思い、『物語』を描くという形で、自分の思いを表現して、演じてみようと思ったんです」と振り返る。
3分の2ほどを書き上げたが、事務所の方針で一時中断していた。しかし、ここ数年で仕事の体制が変わったため、直談判して昨年から執筆を再開。完成間近というところでグループの解散通告を受けたという。
上田は「大切にしてきたグループは幕を閉じてしまいましたが、この本には僕がずっと感じてきた仲間のあり方、実現していきたかった夢が込められています。うまくいかないことがたくさんあるこの世の中で、登場人物たちはたくさんの課題にぶつかり、悩み、もがき、仲間と乗り越えようと進んでいきます。この物語が皆さんの心に寄り添い、力になれたらうれしいです」とアピールしている。