屋根突き破る噴石 スキー客、慌てて逃げ出す
噴石がレストハウスの屋根を突き破り、スキー客は慌てて逃げ出した。
噴火した草津白根山に近く雪崩も発生した群馬県草津町の草津国際スキー場では23日、スタッフらがけが人の有無などの状況確認に追われた。
スキー場の麓にあるレストハウスではスキー客ら約100人がおり、警察の誘導で避難した。
レストハウスの責任者によると、客が「山頂の方で噴火があったようだ」と話していたという。別の建物では飛んできた噴石が屋根を突き破った。
白根山の山頂付近は黒い煙が発生、噴石も飛んだ。
スキー客を乗せたロープウエーのゴンドラも噴石で窓ガラスが割れ、けが人も出たという。
取材に応じたスキー場の男性スタッフは、雪崩が発生した直後からリフトを全て止め、客には避難を促したと説明。
停電も発生、ロープウエーも止まったが、予備電源を利用して乗客を運んだという。
「けが人がいるというが、まだ状況が分かっていない。午前9時から通常営業をしていたので、お客がいたと思う」と慌てた様子だった。
群馬県の草津町や嬬恋村には対策本部が設置され、職員らが情報収集に当たった。
白根山の麓にある草津温泉の協同組合の担当者は「情報が入り乱れている。正確な情報を待つしかない状況だ」と不安そうに話した。