霧島連山・新燃岳で小規模火砕流、警戒レベル3維持
気象庁は25日、宮崎、鹿児島県境にある霧島連山・新燃岳(1421メートル)で同日午前8時45分ごろに噴火が起き、ごく小規模な火砕流が生じたと発表した。
火砕流発生は、約6年ぶりに噴火を観測した2017年10月以降では初めて。
気象庁によると、火砕流は火口から西側へ半径約800メートル先まで下った。
同庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持。2キロ圏で火砕流、3キロ圏で大きな噴石に警戒するよう呼び掛けている。
火砕流に先立ち、同日午前7時35分ごろに爆発的噴火も起きた。
今月15日以来10日ぶり。噴煙は一時、火口上約3200メートルの高さまで上がった。
宮崎、鹿児島両県によると、火砕流を確認した範囲に居住区域はなく、けが人や家屋損壊などの被害情報は寄せられていない。
火口西側の鹿児島県霧島市は「現地を確認したが、心配した山火事などは生じていなかった」としており、これまで通りの警戒を続ける方針。