女子高校生殺害、懲役23年確定 20歳女が上訴権放棄、旭川地裁
北海道旭川市で2024年、女子高校生=当時(17)=を橋から川に落下させ殺害したとする殺人罪などに問われ、旭川地裁で懲役23年の判決を受けた同市の無職小西優花被告(20)が上訴権を放棄していたことが14日、分かった。検察側も同日、上訴権を放棄し、判決が確定した。
小西被告の判決が7日に言い渡された後、弁護人は控訴しない意向を示していた。
小西被告は当時19歳で、改正少年法で起訴後の実名報道が可能な「特定少年」に当たる。
判決によると、24年4月18日深夜〜19日未明、無職内田梨瑚被告(22)=同市、殺人罪などで起訴=と共謀し、高校生を車に乗せて監禁。旭川市の橋付近で動画撮影した上、橋の欄干に座らせ「落ちろ」「死ねや」と言うなどして石狩川に落下させ、溺死させた。
判決理由では、小西被告の果たした役割は内田被告と比べて「やや小さい」とされた。内田被告は証人として出廷したが、尋問に先立つ宣誓を拒否し、証言しなかった。内田被告の公判期日は未定だが、殺人罪などを争う見通し。