ホスト廃業・青汁王子も恐れた異常行動…なぜ“ホス狂”増殖するのか
不夜城といわれる東京・歌舞伎町で毎夜、札束が飛び交うホストクラブ。大勢のホストに囲まれ、シャンパンコールに歓喜する女性客たち…。
“ホス狂”ともいわれるこの女性たちは、金銭感覚が完全に崩壊している。いったいなぜホストにはまり、抜け出せなくなるのか。
本紙既報のように先月19日、歌舞伎町の老舗「愛本店」で衝撃の男がホストデビューを果たした。
今年2月に脱税容疑で逮捕され、公判中の“青汁王子”こと三崎優太被告(30)が、ツイッター上で源氏名を募集して、「三崎愛汁(えちる)」としてホストに転身。デビュー5日間で、3000万円を売り上げた。
その後、売り上げに嫉妬したホスト仲間からのいじめに遭い、グループ幹部の説得で「BUZZ」に移籍。
ルイ13世を13本積み上げたタワーで3000万円を売り上げた日もあったが、先月末であっさりとホストを辞めた。
「“ホス狂”とだけは絶対に関わりたくない。もうすでに怖いです」
愛本店に初出勤前日、三崎被告のツイートが常連客、先輩ホストらの反感を買った。
“ホス狂”とは、ホストにハマって、数十万、数百万円を惜しみなくつぎ込む女性客のことだ。
ホスト関係者は「青汁王子は、金銭的に余裕がある客で売り上げ、ホスト代で多重債務を負うような“ホス狂”とは距離を置いたスタイルだったようです」と言う。
そして、元交際相手のホストの男性自宅マンション内に侵入し、8月28日に住居侵入罪容疑で逮捕、2日後に釈放されたタレントの坂口杏里(28)は、2年前も同ホストを恐喝していた“ホス狂”といわれる。
逮捕前日の27日に「元カレにタクシー代返してと言って部屋の前まで行ったらドアに指を挟まれました」と、流血した左手の写真をSNSに投稿していた。
前出関係者は「自傷やDV痕などをSNSに投稿するのは、ホスト依存症の典型。坂口のホスト通い仲間には、美容整形を重ねて高級キャバ嬢に転身し経営者に成り上がっても、DVホストに傷つけられた顔をSNSにアップしているような人もいます」と語る。
“ホス狂”が増える仕組みについてホストクラブの元幹部は「本命のホストにハマるように周囲がサポートしています。チームプレーで、女の子をマインドコントロールするのです。恋愛相談したり、彼氏の愚痴を話したりする友人も、叱ってくれる肉親も、全て周囲のホストが代行し、他の人間関係を希薄にさせます。女の子の肉親や友人もダマして安心させるツワモノもいます。泣いたり怒ったりするような仕組みも暴力や恫喝、無視、拒絶などで計画的につくっていきます」と明かす。
稼いだお金は刹那的にすべてホストにつぎ込むため、日銭がなくなることもしばしば。坂口のような金銭トラブル事件は少なくないという。
「“ホス狂”はホスト依存症ですから、アルコール、薬物、ギャンブル依存症の更生のように計画的に環境を変えないと卒業できないでしょう」(前出関係者)
坂口は2日、ユーチューブにチャンネルを開設し、「ユーチューバーになるのかな」と新たな道を模索しようとしているが、更生できるのだろうか。