コロナワクチン廃棄額6653億円…厚労省「必要な量購入した」「無駄とは考えていない」
3月末で政府による無料接種が終了した新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は15日の衆院決算行政監視委員会で、廃棄されるワクチンの金額は、概算で6653億円に上ると明らかにした。
政府は、2021年2月に接種を開始した。厚労省によるとメーカーと購入契約を結んだのは9億2840万回分となる。実際に接種したのは4億3619万回分で、契約キャンセルや海外提供分を除く2億4415万回分が廃棄の対象になる。
厚労省は購入単価を公表していないが、購入予算額を基に1回あたり2725円として試算すると、6653億円となる。
答弁した佐々木昌弘・感染症対策部長は「その時々の状況によって必要なワクチンを購入した。無駄とは考えていない」としている。