能登地震から3週間、今も5万世帯断水…仮復旧「3月末までに」珠洲と七尾の一部は4月以降
能登半島地震によってほぼ全域で断水が続く石川県の6市町について、県は21日、水道の仮復旧の見通しを初めて示した。
輪島市など4市町が3月末までに、珠洲と七尾の両市は一部で4月以降にずれ込むとした。
県内では地震発生から3週間となる現在も約4万9000戸が断水しており、被災者の生活再建や地域産業の復旧に深刻な影響を与えている。
被災地では激しい揺れで地割れや地面の陥没が多発し、広範囲で水道管の破断やひびが生じている。県などによると、断水はピーク時の2日時点で14市町の9万5000戸に上った。
応急的な復旧作業を進めるため、国土交通省や全国の自治体から職員が派遣されており、県は進捗状況を踏まえて仮復旧の時期をまとめた。県によると、輪島市と穴水、能登、志賀の3町は2月末〜3月末に仮復旧する見込み。珠洲市と七尾市では一部地域で4月以降にずれ込むとしている。
2016年の熊本地震では熊本県内で今回の4倍にあたる42万戸超が断水したが、1か月でほぼ復旧した。