メイウェザー氏がロンドンで暴徒に襲撃される 反イスラエル主義者か、殴られたとの目撃情報も
サン紙によると、メイウェザー氏は高級住宅街ハットンガーデンの宝石店でショッピングをしていた際、取り囲まれて口論になったという。
同紙が現場目撃者から入手した動画では、緑色のジャケットを着たメイウェザー氏が激怒しながら周囲に向かって言い返し、ボディーガードに促されて黒塗りの車に乗り込む様子が映っている。群衆からはメイウェザー氏に対する罵声も聞こえていた。
メイウェザー氏に近い筋は、同氏は混乱の中で群衆に触れられることはなく、人種差別的な言葉を浴びせられたと主張した。一方、匿名を条件にサン氏の取材に応じた動画撮影者は、メイウェザー氏が8人から10人の暴徒に追いかけられ、20人から25人ほどが周囲で見ていたと証言。メイウェザー氏がイスラエルを支持する理由を聞かれ、「ユダヤ人を支援できることを誇りに思う」と答えると、群衆の1人に数回殴られたという。ただし、反撃することはなく、すぐにボディーガードに引き離されて混乱は2分以内で終わったとした。また、別の目撃者はイスラエル支持を口にしたメイウェザー氏に対し「あいつは大量虐殺を支持している」と叫び声が上がり、同氏を逃がそうとした警備員も殴られたと話した。
メイウェザー氏は今月8日、イスラエルの孤児たちに誕生日プレゼントを贈るプロジェクトを立ち上げたばかり。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が続き、多数の犠牲者が出ている中、イスラエルを訪問してネタニヤフ首相と会食したり、SNSに「ハマスのテロリストに対してイスラエルを支持する」などと記していた。欧州各地では昨年以降イスラエルを非難するデモがたびたび発生して衝突に発展するケースもあり、BBCによると今年は6月までの半年間に英国内で約2000件のヘイトクライムが確認され、その半分以上がロンドン地区だという。