吉村知事 ミライ人間洗濯機は「70年万博からつながる象徴」 大阪・関西万博団結式
大阪府の吉村洋文知事(49)が8日、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンのアテンダント200人らと団結式に出席した。アテンダント代表による決意表明に続いてあいさつし、「パビリオンに魂を吹き込むのは皆さんです」と訴えた。
13日に開幕する万博まであと5日。吉村氏は同館で展示され、3月に自身も体験した「ミライ人間洗濯機」について触れ、「未来のお風呂はこうなるんだなと実感した。心も体もきれいになる。15分で乾燥までしてくれる」とアピールした。加えて洗剤を必要としないことでアトピー性皮膚炎患者、心拍数も検知しながら入浴できることでヒートショックにより溺れて亡くなる高齢者への対策にもなると強調した。
人間洗濯機は70年万博でも展示され、1日に4、5回の実演に多くの人が詰めかけて話題を集めた。ところが閉幕後、一般家庭に普及することはなく、社会課題の解決に役立つには至らなかった。
「70年万博のサンヨーの技術者がこれから高齢化社会を迎える中、実現したいとアドバイザーに入ってくれている、一連のストーリーがある。70年万博から25年万博へつながる象徴になる」。55年を経た再挑戦を紹介した。