役場に車が突っ込まれた茨城・東海村、運転していた男に1200万円求め提訴へ
茨城県の日立市役所前広場と東海村役場に車が突っ込み、男女4人が重軽傷を負った事件で、東海村が、車を運転していた日立市の無職の男(54)(殺人未遂罪などで起訴)に対し、約1200万円の損害賠償を求めて提訴する方針を決めた。
21日の村議会臨時会で訴訟費用などが含まれた補正予算案が可決された。
起訴状などでは、男は昨年12月6日昼、日立市役所の敷地に乗用車で侵入し、広場にいた女性をはねるなどした上、その後に東海村役場に別の車で突っ込み、庁舎の自動ドアを損壊するなどしたとされる。
村によると、事件で損壊した自動ドア(約560万円)や机などの費用に加え、弁護士費用も含めて約1200万円を求めるという。準備が整い次第、水戸地裁に訴訟を起こす。
事件後の対策として、村は3月に庁舎のロータリー付近に鉄製のくいを設置。さらに今後、コミュニティーセンターなどにも車止めを設置するという。