観光中に行方不明のドイツ人大学生 パスポートや携帯などが付近の河川敷のトイレや橋から発見 一方財布は見つからず 警察がさらなる情報提供呼びかけ 和歌山市
9月下旬に観光のため日本に入国し、和歌山市内を観光したあと、行方不明となっている21歳のドイツ人の男子大学生について、パスポートなどの所持品が、和歌山市内の河川敷のトイレから見つかっていたことが新たにわかりました。
和歌山県警・人身安全対策課によりますと、行方不明になっているのはドイツ国籍の大学生クラウディオ・ヴォルムさん(21)で、先月21日に日本に入国し東京都内を観光後、30日に和歌山県内に入ったということです。
警察によりますと、ヴォルムさんは、今月10日午後5時ごろ、母親とSNSでやり取りしたのを最後に連絡が取れなくなっていて、今月16日にヴォルムさんの知人から「ドイツに住む友人の息子が日本に旅行に行ったあと、学校が始まるのに帰国しない」などと警察に相談がありました。
■付近の河川敷のトイレからパスポート、橋の歩道から携帯電話が見つかる
その後の警察の捜索で、今月12日に、和歌山市内の紀の川の河川敷にあるトイレで、ヴォルムさんのパスポートや生活用品などが見つかったことが新たにわかりました。
さらに近くの橋の歩道からは、本人のものとみられる携帯電話も見つかったということです。
ヴォルムさんについては、今月11日午後8時半ごろに、南海電車の和歌山市駅周辺の防犯カメラにヴォルムさんとみられる人物が映っていたことがわかっていますが、その際にヴォルムさんが背負っていたリュックや財布、当時着ていた衣服は、河川敷のトイレからは見つかっていないということです。
パスポートなどが見つかった河川敷のトイレは、ヴォルムさんとみられる人物が映っていた南海電車の和歌山市駅前から、およそ500mほどの距離にあります。
警察はヴォルムさんの写真や情報を公開していて、引き続き目撃情報などの提供を呼びかけています。