「上げ馬神事」で取り決め違反、馬の尻たたく…騎手「癖でムチを振った」
三重県桑名市の多度大社で今月4、5日に行われた伝統行事「上げ馬神事」を巡り、県は14日、騎手が馬の尻をたたいたケースがあったと説明した。神事の主催者側は「馬の尻をムチでたたかない」と事前に取り決めていた。
県や大社によると、取り決めでは、馬を走らせる合図として、馬にムチを見せたり、前脚をたたいたりするとしていた。初日の4日、騎手がムチで馬の尻をたたいたという。翌5日は、騎手がムチを持たなかった。
騎手らは「従来のムチの入れ方が身についていた」「癖で(ムチを)振った。反省している」と話しているという。大社側の担当者は「次回以降の事前研修の課題とする」と説明している。