大阪・ミナミのホストクラブで未払いの約100万円回収のため21歳女子学生を風俗店に紹介か ホストの男ら2人を逮捕「金を払うため風俗を紹介してほしいと話され、紹介した」と容疑認める
大阪府警は、大阪・ミナミのホストクラブで未払いの約100万円を回収するため女性を風俗店で働かせた疑いで、21歳のホストの男ら2人を逮捕しました。
職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、風俗店従業員の荒井研人容疑者(21)ら2人です。
警察によりますと、荒井容疑者らは去年11月、奈良県内の無店舗型の風俗店に、専門学校に通う女性(21)を紹介した疑いがもたれています。
女性は荒井容疑者が働いていたホストクラブで約100万円の未払いの「ツケ」があり、この回収のため女性を風俗店で働かせるために紹介したいうことです。
警察の調べに対し荒井容疑者は、「私が当時働いていたホストクラブで未収金を作り、金を支払うために風俗を紹介してほしいという内容の話をしてきたので、スカウトを紹介したことは間違いありません」と容疑を認めているということです。
■親に断られ、消費者金融にも断られ…女性に「風俗で働くしかないよね」「俺の紹介なら信用できる?」
女性は、2022年8月ごろから友人とともにホストクラブに通いはじめ、ホストとして働いていた荒井容疑者に恋愛感情を抱くようになり、荒井容疑者は「好きだ」「将来のことを考えている」などと甘い言葉をかけたということです。
去年10月、女性は5日連続でホストクラブに通い、約93万円の「ツケ」を作ります。荒井容疑者は、親に金を借りるよう女性に促しましたが、女性の親はこれまでにも肩代わりをしていたこともあったため断り、消費者金融で金を借りようとしたものの審査が通らなかったということです。
荒井容疑者は「風俗で働くしかないよね。出稼ぎに行って体売った方が稼げるよね」「俺の紹介やったら信用できる?」などと話し、風俗店のスカウトに女性を紹介しましたが、女性が風俗店での勤務直前に警察に相談したことで、事件が発覚しました。
一方、荒井容疑者には、勤務していたホストクラブから「逃げるなよ、金返せ」などと、女性から金を回収するよう圧力がかかっていたということで、警察が詳しい経緯を調べています。
ホストクラブをめぐっては、数百万円に及ぶ高額な料金をホストが売掛金として立て替え、その支払いのために女性客が売春行為に及んでいることなどが問題になっていて、警察は取り締まりを強化しています。