住宅倒壊、泥だらけの車 沿岸部では竜巻被害
台風19号の上陸が迫った12日午前、関東や東海の沿岸部では大雨や強風に襲われた。
一部では竜巻とみられる突風による被害も。「自然には勝てない」。台風15号の被害が残る千葉県では大規模な停電も発生した。
被害に備えて土のうを積み、買いだめをする人も見られた。
千葉県市原市では、竜巻とみられる突風が発生。1人が死亡し、複数の建物などに被害が出た。
崩れた住宅のがれきで道が埋め尽くされ、屋根がほとんど飛ばされた住宅の窓は、外枠だけ残してなくなっていた。
強風で飛ばされたのか、乗用車はでこぼこになり、車体は泥まみれだった。
静岡県伊東市のJR伊東駅前のコンビニでは、昨日から買いだめをする客が相次ぎ、水や食パンが売り切れたという。
50代の男性オーナーは「街に人通りはほとんどない。風雨も徐々に強まってきた」と不安を見せた。
千葉県内の広域で12日朝に停電が発生、千葉市内では一部の信号機が消えた。
9月の台風15号で自宅が全壊し、現在は無償提供された市営住宅に家族3人で暮らす千葉市緑区のタクシー運転手さん(67)は「自然には勝てないので、なるようにしかならない」と諦めた様子だった。