熊本豪雨、7人死亡4人不明 5日夕から激しい雨に
九州南部を襲った大雨で、土砂崩れや河川の氾濫が相次いだ熊本県南部では5日、芦北町などで7人の死亡が確認された。
ほかに14人が心肺停止、4人が行方不明となっている。警察や消防、自衛隊は行方不明者の捜索や被災者の救助活動を続けた。
気象庁によると、熊本県は5日夕から局地的に雷を伴う1時間に30ミリの激しい雨が降る恐れがある。
同庁は河川の増水や氾濫、土砂災害などに厳重な警戒を呼び掛けた。
県は5日、県南部を流れる球磨川の氾濫で浸水した特別養護老人ホーム「千寿園」(球磨村)から約50人を救助したと明らかにした。
千寿園では14人が心肺停止。津奈木町で2人、芦北町と人吉市でそれぞれ1人が行方不明となっている。
国土交通省によると、5日午前6時半現在、土砂災害は熊本、鹿児島両県で27件確認された。
球磨川では11カ所で氾濫、1カ所で決壊が発生し、流域の広い範囲が浸水した。
気象庁によると、梅雨前線の影響で6日にかけて西日本と東日本の広い範囲で激しい雨の恐れがある。
6日午前6時までの24時間予想雨量は、多い地域で九州南部200ミリ、東海150ミリ、九州北部、四国、近畿100ミリ、関東甲信80ミリ。