歌舞伎町で都、警視庁、消防庁が合同で呼び掛け「路上飲み控えて」
東京都は23日、午後8時半から警視庁や東京消防庁と合同で新宿・歌舞伎町周辺の見回り呼び掛け活動を行った。
東京都では12日から見回り活動自体は行ってきたが、夜間の路上飲み防止に焦点を当てた呼びかけは今回が初。
「路上での飲み会も控えてください。感染拡大防止のためみなさんお一人、お一人のご協力をぜひともお願いします」。
この日は午後8時を過ぎても歌舞伎町周辺の人通りは絶えず、列の先頭に立つ職員が拡声機で呼び掛けると「何これ?」とけげんそうに列をみつめる人も多かった。
東京都職員や東京消防庁職員、警視庁職員22人は11人ずつふたつのグループに分かれ、列になり「路上飲みはやめて」「早めに帰りましょう」などのプラカードを持って歌舞伎町の街を歩き回った。
広場では路上飲みをしている人に直接「ご協力お願いします」と声をかけ、不織布のマスクを手渡した。
新宿で仕事をしているという20代の男性は呼び掛けをする職員らを見つめ、「あんまり意味がないように思う。強制力がないのでまたすぐに戻って来てしまうのでは。もっと他に時間を使った方がいいような気もします」と指摘。
一方、呼び掛けに応じ、広場を後にする人も多く見られ、都の担当職員は「20組を超える方が路上飲みをしていたが、職員や警察の呼び掛けで現状、一定の効果が見られた」と話した。