松本人志 76日ぶり沈黙破り声明発表「一日も早く、お笑いがしたい」 3・28第1回口頭弁論
ダウンタウンの松本人志(60)は25日、女性に性的行為を強要したとの報道で名誉を毀損されたとして、文芸春秋などに損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日に開かれるのを前に、代理人弁護士を通じて「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」とのコメントを発表した。
松本が発表したのは「人を笑わせることを志してきました」と、自分の名前にかけた言葉で始まる文章。
「たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しくて悲しいです」と心の内を明かし「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」と活動再開への思いをにじませた。最後は「ダウンタウン松本人志」と記した。
今回の裁判で松本側が問題視しているのは、昨年12月27日発売の週刊文春の記事。
訴状によると、記事について「芸能活動を行う原告の社会的評価を著しく低下させるもの」で「一方的な供述だけを取り上げた極めてずさんな取材活動に基づく」と指摘。
筆舌に尽くし難い精神的損害を受けたなどとして5億5000万円の損害賠償のほか、謝罪や訂正も求めている。
この日発表した文章では、後輩への思いを初めて発信した。文春記事では、松本との飲み会で女性を集める役割を担ったとして多くの芸人の名前が挙げられた。スピードワゴン・小沢一敬(50)は活動を休止し、たむらけんじ(50)もSNSなどを通じて報道の否定や状況の説明に追われている。
文章に一切、謝罪の言葉を入れなかった松本。芸能生命を懸けた法廷闘争を前に強い覚悟を示した。
≪松本側が問題視している文春報道≫ 2015年冬とその3カ月前に松本らが、都内のホテルで飲み会を開催。15年冬の会に参加したA子さんと、その3カ月前の会に参加したB子さんがそれぞれ、ゲームと称して寝室で松本と2人きりにされ、子供を産むように迫られながら性的行為を強要されたとしている。同誌では、さらに別の飲み会に参加した女性の証言を基に、後輩芸人が松本に女性をあてがう「SEX上納システム」の存在を指摘。これまで計11号にわたって疑惑などを取り上げた。