和歌山県警は１７日までに、覚せい剤の密売人に許可なしに注射器を販売したとして、薬事法違反などの疑いで大阪市の無職横山一郎容疑者（５６）を逮捕した。
県警によると、同容疑者は「２０１１年３月ごろから注射器１５万本を売って約１９７０万円になった」と供述している。

県警によると、横山容疑者は「道具屋イチロー」の名称で密売人の間で有名な存在だったという。
県警は自宅から売買予定だった２８００本の注射器も押収しており、他にも注射器の売買があるとみて、入手方法や詳しい販売ルートについて調べる。

逮捕容疑は１１年８月２５日午後６時ごろ、自宅近くの路上で、覚せい剤密売人の女に、所管の大阪府の許可を受けずに注射器２８０本を計２万９０００円で売った疑い。

県警が昨年９月に覚せい剤取締法違反で女を逮捕し、女の供述から横山容疑者が関与している疑いが浮上した。
県警では横山容疑者自身も覚せい剤を使っているとみて、覚せい剤取締法違反（使用）容疑でも調べている。
和歌山地検は１７日、薬事法違反の罪で横山容疑者を起訴した。

2012年5月18日 8時47分

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