失職の斎藤元彦前兵庫知事、「なぜ亡くなったのか分からない」県職員2人死亡に「直接ハラスメントしていない」自身との因果関係を否定
パワハラ疑惑などの告発文書を巡り兵庫県議会から不信任決議を受け、失職した斎藤元彦・前兵庫県知事が3日、インターネットメディア「ReHacQ」の生配信に出演。死亡した2人の県職員について「直接ハラスメントをしていない」と述べ、自身の言動との因果関係を否定した。
一連の問題で自身の法的責任について斎藤氏は「公益通報の対応も含めて、私はなかったというふうに思ってます」と主張。
ReHacQプロデューサーの高橋弘樹さんから、一般論として「自身の言動が原因で職員が亡くなったら辞職に値する道義的責任がありますか?」と問われると、斎藤氏は「どういった状況か、どういった背景かによると思いますね。『はい』か『いいえ』では答えにくい」と答えるにとどめた。
さらに高橋さんは「一般論として、どういった背景だったら道義的責任があると思いますか?」と続けた。
斎藤氏は「よくあるのが直接の上司と部下同士で、日常的にずっとハラスメント行為を続けたりすることによって精神的に病まれて、それが結果としてそういった(死亡する)ことになれば、これはハラスメントとして明確に認定される可能性が高いです。社会通念上の範囲を超えた過度な場合は、上司にも一定の責任は出てくるかなと思うんですね」と答えた。
一方、昨年の阪神とオリックスの優勝パレードを担当した元課長の死亡について、斎藤氏は「私自身は課長さんに直接、指示や注意はしていない。その方が体調を崩されることに私が直接ハラスメントをしたことはないです」と自身の言動との因果関係を否定。
告発文書を作成した元県民局長の死亡にも「元局長さんに関しても、直接仕事の中でハラスメントをしたことはないんですよね。突然ああいう文書を書かれたことが分かって、ショックで最初は耳を疑ったんです」と語り、「本人も確かに処分に対しては不満があったかもしれないですけれど、第三者機関や百条委員会の設置に対して前向きな反応をされていて、何か不満があったりとか、県政に思いがあれば、ぜひ説明をしてほしかったんですね。そのつもりだったのに、なぜ亡くなられたんだっていうことは私自身もわからないんです」と続けた。
斎藤氏を含め県知事選挙は今のところ5人が立候補する見通しで、今月31日に告示し、11月17日に投開票される。