宇宙飛行士の野口聡一さん、JAXA退職へ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日、宇宙飛行士の野口聡一さん(57)が6月1日付で同機構を退職すると発表した。
日本では過去に11人の宇宙飛行士が選抜されており、退職は5人目。JAXAに所属する宇宙飛行士は6人になる。
野口さんは25日に記者会見をして詳細を説明する。
野口さんは1996年に宇宙飛行士候補者に選ばれ、宇宙飛行を3回経験した。それぞれ異なる宇宙船に搭乗した。
2005年に米国の宇宙船「スペースシャトル」で初飛行し、09〜10年にはロシアの宇宙船「ソユーズ」で国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した。
20年には米スペースXの民間宇宙船「クルードラゴン」に米国人以外で初めて搭乗し、21年まで2回目のISS長期滞在を実施した。
短文投稿サイトの「ツイッター」や動画共有サイト「ユーチューブ」なども駆使した宇宙に関する新たな発信や表現にも努めてきた。21年12月には東京大学の特任教授にも就任している。