安倍晋三元首相の国葬に反対する人々が新宿駅前で集会「弔意強制は憲法違反」抗議の声上げる
9月27日に予定されている安倍晋三元首相の国葬に反対する人々が16日、東京のJR新宿駅前で集会を開いた。
参加者らは「国会で疑惑を追及されても答えなかった安倍氏は、民主主義を破壊してきた」「弔意を強制する国葬は、憲法に違反する行為だ」などと抗議の声を上げた。
主催者によると約850人が参加。呼びかけ人の一人でルポライターの鎌田慧さんは、安倍氏が特定秘密保護法の成立や集団的自衛権の行使容認などを進めてきたことに言及し「反対意見を排除し、日本を軍事強化する方向に持っていった」と批判した。
作家の落合恵子さんは「国葬をもって、旧統一教会と政治の癒着にふたをしてはいけない」と訴えた。
集会後は新宿駅周辺を「国葬反対」と声を上げデモ行進。参加した東京都葛飾区の女性(65)は「国会審議もないまま国葬が決まるのは、民主主義じゃない。国葬よりも、新型コロナウイルスや物価高騰への対策に税金を使ってほしい」と話した。