コロナワクチン打たずに委託料詐取、医師を再逮捕へ…新たに3人分か
新型コロナウイルスワクチンを打っていない人に接種済証を交付し、自治体から接種委託料をだまし取ったとして東京都内の医師が逮捕された事件で、医師が別の患者にも同様に接種済証だけを出していた疑いがわかり、警視庁は3日にも詐欺容疑などで再逮捕する方針を固めた。
医師は、北区の「王子北口内科クリニック」院長、船木威徳容疑者(51)。札幌市の女性と子供2人の計3人にワクチンを打ったと偽り、市から接種委託料計約1万4000円をだまし取ったとして、先月11日に警視庁に逮捕された。
捜査関係者によると、その後の調べで、船木容疑者が昨年12月、愛知県稲沢市の40歳代女性と10歳代の娘2人の計3人についても、ワクチンを打ったと偽って接種委託料計約1万4000円を受け取った疑いがあることが判明した。
この女性と札幌市の女性が参加していた投資セミナーには、ワクチン接種に反対する人が複数おり、船木容疑者について「ワクチンを打たなくても接種済証を出してくれる」などと話題になっていたという。
同クリニックでワクチンを接種した記録がある人は約230人に上るが、約7割は区外の住民で、警視庁が実態を調べている。