開催国の3連敗は史上初の不名誉…金満強化策も実らず、カタール壮絶なムダ遣いW杯開催費42兆円!
不名誉記録のオンパレードだ。
W杯開催国のカタールは日本時間30日午前0時キックオフのオランダ戦に0ー2で敗れて3連敗。開催国が勝ち点0に終わったのは22回の大会史上初めてだ。
振り返れば、初戦(エクアドル戦)を落とす黒星発進も史上初。2戦目の敗北でグループリーグ敗退第1号となったが、これも前例がない。3試合で計7失点、初得点を挙げるまでに掛かった168分も開催国史上ワーストだった。
不甲斐ない結果に終わった割に、カタールがW杯開催のために注ぎ込んだ金額は半端じゃない。
2004年、将来のW杯招致を見越して13億ドル(約1820億円)を投じてサッカーエリート養成機関「アスパイア・アカデミー」を設立。
現在はバルセロナ(スペイン)を率いるシャビ監督など、世界中から有能な指導者をかき集めた。
W杯招致には裏金を含めて莫大なカネを使ったともっぱらだ。
石油大国として潤沢な資金を惜しむことなく注がれた今大会の開催費は、最終的に3000億ドル(約42兆円)に達すると言われている。
そんな努力むなしく肝心のW杯で大恥をさらした。開催国としてのレベルにまったく達していないことが証明され、海外メディアから批判が寄せられている。
「カタールはワールドカップ史上最弱の開催国」(FOCUS=ドイツ)、「お金で幸せは買えない」「カタールのレベルは低い。どの国にも勝てない」(MARCA=スペイン)、「世界一、カネと時間、労力を注ぎ込んでいるのに結果はゼロ。(中略)20年近い努力と数十億の投資が無駄になった」(NRC=オランダ」
実力不足だけで批判されているわけではない。招致活動の裏金問題や、スタジアム建設に従事した移民労働者の人権問題なども絡み、もともと大会開催すら疑問視されていた。世界各国の心証は最悪だ。
なりふり構わず大金を費やして実現させたW杯はカタールにどんなレガシーを残すのかーー。