暴行容疑で保育園を捜索 静岡県警、虐待常態化か
静岡県裾野市の私立「さくら保育園」で女性保育士3人=退職=が複数の園児に虐待をしていたとされる事件で、県警は4日、暴行の疑いで園を家宅捜索した。
虐待行為が常態化していた可能性があり、押収資料に基づき実態解明を目指す。
市が問題を公表してから、わずか4日。園側が虐待行為を口外しないとの誓約書を全ての保育士に書かせていた疑いがあり、証拠隠滅の恐れがあると判断したとみられる。
市によると、女性保育士3人は6〜8月、園児の頬をたたいたり、足をつかんで宙づりにしたりといった虐待行為を繰り返した。園の聞き取りに「しつけだった」などと釈明した。
捜査関係者によると、女性保育士3人はいずれも30代。それぞれの暴行容疑について被害園児を特定したという。
一方、県と市は今月3日、児童福祉法などに基づき園への特別監査を始めた。
県によると、園の安全管理体制について桜井利彦園長らから聞き取りをしたり、保育士らの勤務状況が記録された資料のコピーを提出させたりした。