宮台真司さん退院報告「切られまくり」「深刻な肉体的ダメージ」…襲撃した男は現在も逃走中
東京都立大学のキャンパス内で先月、首などを切られ重傷を負った宮台真司さんが7日に退院。ネット上で公開された動画で「深刻な肉体的ダメージを受けた」と語りました。
事件について「驚天動地の事態」としながらも「過去にも殺害予告などがあり、不思議なことが起こったとは全く思わない」などと話しました。
「皆さん本当にお騒がせして恐縮です。もちろん僕にとっても驚天動地の事態でした。ただ過去30年弱の間も脅迫の手紙とか殺害予告とかはよくあることだったし、不思議なことが起こったというふうには全く理解しておらず」
公開されたYouTubeの動画でこう語るのは、都立大教授の宮台真司さん(63)です。
宮台さんは先月29日、都立大・南大沢キャンパスの路上で、男に後ろから頭を殴られたうえ、刃物のようなもので首や後頭部などを切られ重傷を負いました。
「切られまくりですね。防御の傷もたくさん。(2日間で)あわせて6時間の手術があった。麻酔ぶちこまれまくり、意識ももうろうとしているし。かなり相当深刻な肉体的ダメージを受けていますが、割と驚くほどの速度で回復して」
自力で動けるようになり、退院したと言います。事件については、捜査中のため「推測することは一切しない」としたうえで…
「僕の言葉がどういう立場の人からどういうふうに受け取られるのかということを確かめるという意味では、わりと良い機会を与えていただいた」
自身の表現には賛否両論あるとしたうえで、今回の事件についてSNSの反応を分析したと言います。
「アンチの方々のツイートの9割が『今回の事件については許せない』と。どんな理由があれ、表現を暴力で、表現を何かしようとしたかわからないが、効果としては表現を塞ぐ機能を果たすので、それは許せないと。そういう景色のなかで僕らの表現活動があるってことがおわかりいただければ」
宮台さんを襲った男は現在も逃走中で、警視庁が殺人未遂の疑いで行方を追っています。