安全対策遅れが課題 インドで列車衝突事故 288人死亡800人負傷
インド東部オディシャ州バーラソールで2日起きた列車衝突事故でインドメディアは3日、288人が死亡し、約800人が負傷したと報じた。
脱線した車両が別の車両に乗り上げるように積み重なり、一部は線路から大きく外れ横倒しになった。衝撃で折れ曲がるように破壊された車両もあった。
インドの鉄道では設備の老朽化や不十分な整備が原因とみられる事故が頻発。安価な庶民の足として欠かせないが、広大な国土をカバーするだけに安全対策は遅れている。
政府は来年の総選挙を控え、国民の批判をかわそうと躍起。バイシュナブ鉄道相は、死者には補償金として100万ルピー(約170万円)、重傷者には20万ルピーを支払うとツイッターで表明した。