加藤未唯 全仏混合ダブルス優勝 急造コンビで失格騒動乗り越えた
全仏オープン第12日 ( 2023年6月8日 パリ・ローランギャロス )
混合ダブルス決勝で加藤未唯(28=ザイマックス)ティム・プッツ(35=ドイツ)組が、ビアンカ・アンドレースク(22=カナダ)マイケル・ビーナス(35=ニュージーランド)に4―6、6―4からのマッチタイブレークを10―6で制して頂点に立った。
加藤は女子ダブルス3回戦の不可解な失格が波紋を広げる中、4大大会で悲願の初優勝。全仏での日本勢のこの種目の優勝は97年の平木理化、22年の柴原瑛菜に続く2年連続3人目の快挙となった。
熱戦を笑顔で終えたセンターコートでの表彰式。加藤は準備してきた紙を読み「ここ数日は精神的に苦しかったが、多くの方からの温かいメッセージが支えになった。失格は不運だったが、前を向いて全力を尽くせた」と涙を浮かべた。
日本人のこの種目の優勝は昨年の柴原瑛菜に続き2年連続3人目で、4大大会では5人目の快挙。相方のプッツは「この優勝で元気を出してくれれば」と願った。