「バスを急に100台用意できない、その場で待っていただく必要」一夜明け万博協会が見解表明 大阪メトロ・中央線が一時運転見合わせ 約4000人が夢洲駅に滞留「情報連携、改善を図る」
大阪・関西万博の会場である夢洲に鉄道で唯一乗り入れる大阪メトロ・中央線が前日午後9時半ごろから約1時間にわたって運転を見合わせたことについて、万博協会は23日、「昨日は雨天ということもあり来場者は比較的少なく、早く帰宅したこともあり、会場内で働くスタッフが多かった。今後については、大阪メトロとの情報の連携、改善を図り、同様の事案があったときに適切に対応できるようにしたい」との見解を示しました。
■万博会場への唯一の鉄道路線「夢洲から脱出できない」「ごった返している」
大阪メトロ中央線では、22日午後9時半ごろ、大阪港駅で車両故障が発生。約1時間にわたって一時全線で運転を見合わせ、1万1400人に影響が出ました。
中央線は、大阪・関西万博の会場の夢洲につながる唯一の鉄道路線で、大阪・関西万博は午後10時まで開場していたため、夢洲駅の入り口付近では利用客が滞留し、SNS上では「夢洲から脱出できない」「万博帰りの人でごった返している」などといった投稿が相次ぎました。
■協会側「バスを急に100台用意できない、その場で待っていただく必要」
万博協会によりますと、午後10時ごろ、夜勤に出勤しようとしたスタッフから連絡が入り、大阪メトロに確認をとったことで運転見合わせを覚知し、夢洲駅では約4000人が滞留したということです。
鉄道でのアクセスが止まった場合、反対側の西ゲートからはJR桜島駅までのシャトルバスなどがありますが、協会側は「4000人滞留した場合、バスに換算すると100台くらい用意しないと運べず、急に100台のバスを用意できない。復旧見込みや滞留している人の数を総合的に判断する必要がある。こういったトラブルがあったときに、利用客にご迷惑をかけることになるが、その場で待っていただいて、措置が取られた段階で、少しずつ動かす必要がある」との見解を示しました。
その上で協会は、「大阪メトロはどういった情報の流れがあったのか確認する必要がある。改善できることは改善することが大事」としています。