国内最古の「顔」復元…彫りがやや深く額は広い
沖縄県石垣市の白保竿根田原洞穴遺跡で出土した国内最古の全身人骨(旧石器時代、約2万7000年前)の顔を同県立埋蔵文化財センターが復元し、東京・上野の国立科学博物館で20日に始まった企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」で公開した。
顔が復元できた例としては国内で最も古いという。
同遺跡では2016年までの調査で旧石器時代の人骨が少なくとも19体分確認された。
センターと研究者グループは4体の頭骨についてX線によるコンピューター断層撮影を行い、顔の構造を調べた。
うち最古の「4号人骨」のデータを3D(3次元)プリンターで立体化して粘土で肉付けした。
この人骨は30〜40歳くらいの男性。顔つきは南方系で、彫りがやや深く、額が広かった。
身長1メートル65と推定され、同じ旧石器時代の港川人(沖縄本島、約2万2000年前)の男性全身骨格(1メートル50〜55)より10センチほど高い。