成層圏、温暖化で東西の風弱まる 赤道上空
地球温暖化によって、赤道域の上空約18〜50キロの成層圏を東西に流れる風が、過去60年間にわたって弱まり続けていることを、海洋研究開発機構などのチームが発見し23日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
この影響で、赤道域から北極や南極にオゾンを運ぶ風は逆に強まっているとみられる。
海洋機構の河谷芳雄主任研究員(気象学)は「破壊されたオゾン層回復の予測に役立つ成果だ」としている。
チームは、1953〜2012年に赤道周辺の上空で気球を使い観測された風のデータを解析。
東西の風の強さが60年間で35%弱まっていることを見つけた。
この影響で、赤道域から北極や南極にオゾンを運ぶ風は逆に強まっているとみられる。
海洋機構の河谷芳雄主任研究員(気象学)は「破壊されたオゾン層回復の予測に役立つ成果だ」としている。
チームは、1953〜2012年に赤道周辺の上空で気球を使い観測された風のデータを解析。
東西の風の強さが60年間で35%弱まっていることを見つけた。