無痛分娩で子宮破裂、死産に 医師らを提訴
東京にある順天堂医院で無痛分娩で死産となったのは、医師らの過失が原因だとして女性と夫が医師らに損害賠償を求める裁判を起こした。
代理人によると2015年2月、女性は順天堂医院で、出産の痛みを麻酔で和らげる「無痛分娩」の際、死産になったという。
女性と夫は、医師らが説明なく陣痛促進剤を投与した上、女性の状態を十分に観察していなかったために、麻酔によって見えにくくなった子宮破裂の兆候を見逃したとしている。
女性らは先週、学校法人順天堂と医師らに約1億4000万円の損害賠償を求める裁判を起こした。
順天堂医院は「訴状が届いていないためコメントできない」としている。
一方、女性らの代理人は19日、厚生労働省を訪れ、順天堂医院について、高度な医療技術を提供する「特定機能病院」の承認を取り消すよう求めた。
無痛分娩をめぐっては、他にも死亡事故などが起きていて、厚労省の研究班が事態の調査を進めている。