安倍首相、57億円拠出を表明 女性支援のイバンカ氏基金
安倍晋三首相は3日午前、海外の女性指導者らを東京に招いて女性政策を議論する国際シンポジウム(女性版ダボス会議)の関連行事に出席し、女性起業家を支援する基金に5千万ドル(約57億円)拠出すると表明した。
トランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官が、基金設立に関わった。
イバンカ氏も関連行事に出席し講演。トランプ氏の来日を5日に控え、日米が友好ムードを演出した。
首相は「日本は世界で女性活躍の旗を高く掲げ、強い指導力を発揮していく決意だ」と強調。
女性起業家への期待を示し「イバンカ氏が主導した基金を強く支持する。世界中の女性たちが立ち上がれば、貧困をはじめ、世界のさまざまな課題は解決できる」と述べた。
イバンカ氏は「女性の完全な労働参加は、社会を強くし、繁栄を確実なものにする」と指摘。
安倍首相の取り組みを評価しつつ「日米は自己満足してはならない。自己の改革においても、諸外国の改革においても、旗振り役であり続けねばならない」と訴えた。
国際シンポジウムは3日間の討議を終え、閉幕した。
「女性が輝く社会」を掲げる安倍政権が2014年に開始。4回目の今回は世界銀行の女性幹部らを招待し、1日に始まった。