<ゲリラ豪雨対策>昆虫で積乱雲の発生を予測
上昇気流によって舞い上がる体長約1ミリの昆虫の群れをドップラーレーダーでとらえ、積乱雲の発生を予測する試みに、気象庁気象研究所が取り組んでいる。都市のゲリラ豪雨対策に生かしたい考えだ。
気象衛星・観測システム研究部の楠研一室長によると、昨年8月に東京湾で積乱雲が発達した際、降雨を反射波で観測する羽田空港のドップラーレーダーが、湾を囲むように環状のエコー(反射)を確認していた。
ただこの時は雨が降っておらず、レーダーがとらえたのは、雨粒ではなく昆虫だった。
昆虫の体のほとんどが水分で構成されているためで、1立方メートルあたり1匹いればレーダーに反応するという。羽田空港のレーダーでは昨年7〜10月、
雨粒ではなく昆虫をとらえたとみられるエコーが73日間観測されていて、楠室長は「湿度などの他のデータと組み合わせれば、積乱雲の発生や発達を予測できる可能性がある」と説明する。
ただ、小さな昆虫は風が強い日や夜間は活動しないなど、予測に活用するには制約がある。
気象衛星・観測システム研究部の楠研一室長によると、昨年8月に東京湾で積乱雲が発達した際、降雨を反射波で観測する羽田空港のドップラーレーダーが、湾を囲むように環状のエコー(反射)を確認していた。
ただこの時は雨が降っておらず、レーダーがとらえたのは、雨粒ではなく昆虫だった。
昆虫の体のほとんどが水分で構成されているためで、1立方メートルあたり1匹いればレーダーに反応するという。羽田空港のレーダーでは昨年7〜10月、
雨粒ではなく昆虫をとらえたとみられるエコーが73日間観測されていて、楠室長は「湿度などの他のデータと組み合わせれば、積乱雲の発生や発達を予測できる可能性がある」と説明する。
ただ、小さな昆虫は風が強い日や夜間は活動しないなど、予測に活用するには制約がある。