飯舘村102歳男性自殺 東電に賠償命令
福島県飯舘村で当時102歳の男性が自殺したのは原発事故が原因と遺族が東京電力を訴えていた裁判で、福島地方裁判所は因果関係を認め、東京電力に対し1500万円余りの賠償の支払いを命じた。
当時102歳だった飯舘村の大久保文雄さんは、原発事故から1か月後、全村避難が決まった翌日に自ら命を絶ち、遺族は原発事故がなければ天寿を全うできたとして、東京電力に約6000万円の損害賠償を求めていた。
福島地裁の金澤秀樹裁判長は、原発事故と自殺の因果関係を認めたうえで、東京電力に対して原告らに1520万円の損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡した。
大久保美江子さん「こうやって勝ち取ることができたので、『じいちゃん、これからは安らかに眠ってください』と伝えたい」
今回の判決を受け、東京電力は「判決内容を精査したうえで真摯に対応したい」とコメントしている。