林道で車救援の男性死亡 NHK記者が要請、北海道
北海道で1日に猛吹雪となった影響で動けなくなった車を助けようと苫小牧市の林道に入ったロードサービス会社の20代の男性従業員が同日夜、行方不明となった。
捜索していた道警などは2日未明、付近の林で男性を発見、搬送先の病院で死亡を確認した。
北海道は2日も暴風雪が続き、JRが特急47本を含む約300本の運休を決めたほか、新千歳空港の発着便にも欠航が出た。
道警によると、死亡した男性は他の従業員と計3人で、林道で動けなくなった車の救援に向かった。
現場近くで自分たちの車も動けなくなり、会社に応援の除雪車を要請。除雪車が到着しないため徒歩で捜す途中、行方不明になった。
NHK札幌放送局によると、ロードサービス会社に救援を求めたのはNHK苫小牧支局の男性記者で、休暇中に1人で林道に行っていたという。
ロードサービス会社の他の従業員も一時不明となったが、NHK記者とともに無事保護された。
苫小牧署によると、現場は道道から林道を数キロ入った地点で、1・5メートル近く新雪が積もっていた。
これとは別に、伊達市でも1日、風力発電用の風車の除雪に向かった男性(49)が一時行方不明となり、同日夜に付近で保護された。
北海道では2013年3月の暴風雪で、湧別町の男性漁師(当時53)の車が雪に埋もれ、車外で9歳の長女を抱きかかえたまま凍死するなど計9人が死亡した。