黒いミニバイクで…富田林逃走男か 夜のひったくり相次ぐ
大阪府警富田林署から勾留中の無職樋田淳也容疑者(30)が逃走した事件で、逃走翌日の13日から15日までに、富田林市に隣接する同府羽曳野市や大阪市南部でひったくりが相次いでいることが16日、分かった。
黒いミニバイクの男によるもので計4件、夜間に集中して発生。
府警は樋田容疑者が日中に潜伏し、夜間に現金を調達しながら逃走している可能性があるとみている。
樋田容疑者は逃走時、黒の長袖ジャージーを着用。
目撃された男の服装と酷似していることや、樋田容疑者の実家のある同府松原市で逃走の12日前後に黒いミニバイクが盗まれていたことなどから、府警が関連を捜査している。
富田林署から12日午後8時30分ごろに逃走、すぐに赤い自転車を盗んで北上し、羽曳野市で乗り捨てて、ミニバイクに乗り換えた可能性もあるとみている。
羽曳野市で盗まれたバッグは15日、大阪市西淀川区で現金が抜き取られた状態で見つかった。
携帯電話も同日、羽曳野市で発見された。富田林市内でトラックの荷台に投棄されたものが、運ばれたとみられる。
樋田容疑者は逃走前、大阪市や同府八尾市などで夜間にミニバイクでひったくりをしたとして、3件の窃盗罪で起訴。
被害者はいずれも自転車に乗った10〜20代女性だった。似たような手口で犯罪を繰り返していたことを捜査関係者は注目。
また、夜間を狙ってひったくりを繰り返している可能性があるとみて、日中に空き家などに潜伏していないか捜索している。
《左ふくらはぎ入れ墨公開》大阪府警はこの日、樋田容疑者の左ふくらはぎにある入れ墨のイメージ図を公開した(大阪府警提供)。イメージ図では、ウサギが持っている小づちから小判が出てくる様子が描かれている。