JR西日本「安全最優先」尼崎脱線事故から13年
乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負った尼崎JR脱線事故は25日、発生から13年となった。
JR西日本は兵庫県尼崎市で追悼慰霊式を営み、来島達夫社長が昨年12月に新幹線の台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題に触れ「鉄道の安全に対する信頼を揺るがした。事故を心に刻み、安全最優先の風土を構築する」と誓った。
慰霊式には約870人が出席。発生時刻の午前9時18分に黙とうし、来島社長が「かけがえのない日々を奪い、悲しみ、苦しみをもたらしてしまった」と謝罪した。
長女(当時40)を亡くした藤崎光子さん(78)は事故現場を訪れ「13年間忘れる日はない。JR西の安全性が問われるたび、娘も一緒に怒り、悲しんでいると思う」と話した。