「もんじゅ」空気漏れ警報鳴り、模擬訓練を中断
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉のための核燃料取り出し作業に向け、日本原子力研究開発機構は19日、使用済みの制御棒を核燃料に見立てて取り出す模擬訓練を始めた。しかし、開始から約4時間半後、異常を知らせる警報が鳴り、機構は訓練を中断した。
訓練では、原子炉内と同じように冷却材のナトリウムが入った炉外燃料貯蔵槽から、制御棒を1日1体ずつ取り出す。付着したナトリウムを洗浄して金属製の缶に詰め、水が入った燃料池まで運ぶ。
午前9時、担当者5人が原子炉補助建物の燃料取扱設備操作室で訓練を開始。午後1時35分頃、燃料出入機を操作し、空っぽの缶を移動させて缶詰めを行う装置まで下ろすため、筒でつないだところ、空気漏れを知らせる警報が作動したという。
模擬訓練は、機器の不具合などで当初の予定より約1か月遅れた。機構は、訓練で核燃料を安全に取り出せると判断すれば、今月中に本番の作業を開始するとしている。
もんじゅの廃炉は約30年かけ、4段階で実施。第1段階では2022年12月までに、原子炉などにある使用済み核燃料計530体を取り出すほか、放射性物質を含まない2次系ナトリウム753トンを抜き取る。
訓練では、原子炉内と同じように冷却材のナトリウムが入った炉外燃料貯蔵槽から、制御棒を1日1体ずつ取り出す。付着したナトリウムを洗浄して金属製の缶に詰め、水が入った燃料池まで運ぶ。
午前9時、担当者5人が原子炉補助建物の燃料取扱設備操作室で訓練を開始。午後1時35分頃、燃料出入機を操作し、空っぽの缶を移動させて缶詰めを行う装置まで下ろすため、筒でつないだところ、空気漏れを知らせる警報が作動したという。
模擬訓練は、機器の不具合などで当初の予定より約1か月遅れた。機構は、訓練で核燃料を安全に取り出せると判断すれば、今月中に本番の作業を開始するとしている。
もんじゅの廃炉は約30年かけ、4段階で実施。第1段階では2022年12月までに、原子炉などにある使用済み核燃料計530体を取り出すほか、放射性物質を含まない2次系ナトリウム753トンを抜き取る。