「就活ルール必要」学生7割、企業も撤廃不安視
就職・採用活動の日程ルールがなくなった場合、6割強の企業が「優秀な学生を採用しづらくなる」と考えていることが、就職情報会社ディスコの調査でわかった。
一方、現在の大学4年生の7割は「ルールは必要」と回答した。
全国の企業1302社(9月26日〜10月5日調査)と大学4年生ら1159人(10月1〜9日調査)から回答を得た。
採用活動の日程がなくなった時の影響を企業側に聞いたところ、優秀な学生の採用が「しづらくなる」は64・7%に上った。
必要な採用数も65%が「確保しづらくなる」と答えた。
企業側からは、ルール撤廃で「低学年から知名度のある企業に囲いこまれてしまう」などの声があがった。
同社の上席研究員・武井房子さんは「企業規模にかかわらず学生の動きが読めなくなることを不安視している」と分析する。
一方、学生に就活日程ルールの必要性を尋ねたところ、70・7%が「ルールは必要」と答え、「廃止すべきだ」は29・3%だった。