人間並みロボット、ハンドルさばき滑らかに運転
ヒューマノイドロボット(人型ロボット)が車を運転する実証実験が16日、愛知県豊田市のとよたエコフルタウンで公開された。
市は東京大の研究室とともに、車を運転するロボットの研究を進めており、今回、新たに「ムサシ」と名付けたロボットを開発。
身長1メートル60ほどで、手足の指先まで動かせるほか、目に搭載したカメラや体内のセンサーで姿勢や振動も把握できるようになるなど、従来型より人間に近い運転操作が可能になった。
高齢者の運転支援技術への活用や障害者の義手や義足などへの応用が期待されるという。
この日、超小型電気自動車に乗り込んだムサシは、滑らかにハンドルを操作しながら、人がゆっくり歩くくらいの速度で約20メートルを走行。
前方の横断者を認識して停車する実験も披露し、見学に訪れた地元小学校の児童らを喜ばせた。