過激動画で苦情殺到、ゆるキャラ観光大使を解任
高知県須崎市が、昨年1月に観光大使に委嘱したカワウソのキャラクター「ちぃたん☆」を17日をもって“解任”することが分かった。
「ちぃたん☆」は、2016年の「ゆるキャラグランプリ」でグランプリに輝いた市のご当地キャラ「しんじょう君」に外見が酷似、インターネット動画でむちゃなパフォーマンスを繰り広げており、「危ないからやめさせて」などと市民からの苦情が市役所に殺到していたという。
須崎市などによると、「ちぃたん☆」は「コツメカワウソ」の妖精という設定で、東京の芸能事務所が作製。
17年冬から、しんじょう君に酷似した着ぐるみとして活動を開始、グッズ展開のほか、テレビ番組にも出演している。
しんじょう君と同じカワウソのキャラクターだといった理由から昨年1月に同市の観光大使に任命されたが、市のPRをほとんど行わず、ツイッターなどで草刈り機を振り回したり、バッティングセンターで頭頂部でボールを受けたりと過激な映像を次々に投稿している。
市にはこれまで「市のキャラクターがこんなことをしていいのか」など、100件ほどのクレームが寄せられているという。
読売新聞の取材に対し、芸能事務所の関連会社担当者を名乗る人物はメールで「観光大使については1年の約束。(須崎市とは)良好にやっている」と返答した。
しんじょう君は13年から現在のデザインで活動。須崎市によると、しんじょう君とちぃたんのデザインは同じデザイナーが担当している。